定員と比べると、およそ1,700人もの子どもが一次選考で入園できないことになります。子どもの成長発達環境としても心配ですし、入園できなくて就労に影響する保護者の方のことを考えても、極めて深刻な問題です。

山陽新聞紙面より

岡山市は1月23日、4月に市内の認可保育園などへの入園を希望する子どもの人数(一次申込分)を発表しました。1/25頃からは一次選考の結果(入園できるかできないか)の通知が各家庭に届き始めます。

定員と比べると、およそ1,700人もの子どもが一次選考で入園できないことになります。子どもの成長発達環境としても心配ですし、入園できなくて就労に影響する保護者の方のことを考えても、極めて深刻な問題です。

 

岡山市はこの間、「全国ワースト2位」という現状をどうにかしようと、認可保育園などの拡充を進めてきましたが、保育ニーズの高まりに整備が追い付いていない現状を認めています。

 

この日の記者発表では、この1年間かけて受け皿を増やしてきた内訳も一緒に発表されました。市が今年度中に1,500人の受け皿整備を目指していたのに対し、現時点では1,100人程度となっており、市は「現在も、企業主導型保育の審査中が複数件あるので、まだ増える見込みはある」としています。

この企業主導型保育は、国が直接募集し、補助金も国が出します。入園希望も利用希望者と事業者で直接やり取りするため、岡山市は基本的に関与できません。大森市長は以前から、この企業主導型保育を受け皿確保のあてにする発言を繰り返しています。

 

また、最低基準は「保育士1/3以上」の無認可保育施設が「保育士1/2以上」に増やした場合に、市が「特任登録保育施設」として補助を増やし、そこに入園した子どもは待機児童のカウントから外すと発表しました。

 

市長は記者から「保育の質」について問われ、保育士1/2の企業主導型保育を国が認めているのだから、これも含めて質の担保は一定できているといった趣旨の発言をしました。

とんでもない話です。確かに岡山市の子どもがとてもたくさん保育園に入れずにいることは大問題で、その対応を今すぐしなければならないのは当然です。けれども、そのことと保育士100%の認可保育園より質を落としても構わないというのは全く別問題です。

 

市がその気になればできることは、まだあります。というより、受け皿拡大の方向を間違っています。

保育士として働いてくれる人を増やすために、処遇や労働環境の改善を直接支援すること

公立保育園・幼稚園つぶしの計画を撤回し、必要な園では一時保育や預かり保育を大幅拡充すること

など、保育の質を確保したうえで待機児童対策を進めるべきです。

 

更に気になっているのは、大森市長の姿勢です。2期目に入ってから、待機児童対策の重みについて、微妙に言い方が変わってきています。以前は「最重点課題の1つ」でしたが、23日の記者会見でも、対策はめどが立ちつつあるというニュアンスの発言がありました。この認識で、市の施策が大丈夫なのか、不安を感じています。

 

日本共産党岡山市議団は、2月議会でもこの問題を大きな論点の1つとして取り組みます。

皆さんのご意見やお考えをぜひお聞かせください。

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